内容
将来の「こうありたいな」を実現するために。
「ライフデザイン」をテーマにしたこの連載では、若者のみなさんが自分自身の人生を描くヒントをお届けします。初回は概要を紹介しましたが、第2回からはライフデザインのプロと一緒に、基礎から実践へステップアップしていきます。中高生・大学生・社会人など、累計5千名 以上にライフデザイン講座を行ってきたトアイリンクス代表・佐藤ユウキさんに、まずは土台となる考え方を伺いました。
◆価値観を軸に人生を描く、ライフデザイン
ライフデザインは、よくライフプランと混同されがちですが、実は似ているようでちょっと違います。ライフプランは、「◯歳で結婚して、◯歳で車を買いたいから月3万円貯金しよう」という計画ベースの考え方。一方でライフデザインは、自分の価値観に焦点を当てます。「何を大切にして、どんな自分でありたいのか。そこを起点に、人生の方向性を描いていきます」


出典:トアイリンクス
◆自分を知り、自分軸の人生を送るために
価値観や“こうありたい”という姿が見えてくると、「自分で未来を選ぼう」という気持ちが芽生えてきます。進学や就職といった大きな選択の場面で、本音が曖昧なまま進むと、後から「何か違うかも…」と立ち止まることがありますよね。モヤモヤを抱えたまま行動を続けると、軌道修正もしづらくなってしまうものです。だからこそ、ライフデザインを通してまずは自分自身を知ること。それが、自分軸の人生を送るための土台になっていきます。
◆変化が激しい時代だからこそ大切なライフデザイン
技術が目まぐるしく進化し、AIによって仕事のあり方まで変わっていく今。外側の変化に振り回されて、気づかないうちに自分の軸が揺らぎやすい時代です。
「自分が大切にしたいことがはっきりしていれば、たとえつまずいても大丈夫です。何度でも立て直せるし、また戻ってこられるんです」と佐藤さんは教えてくれました。
◆ライフデザインは、早いほど効果的
「いつか考えればいい」と後回しにしていると、あっという間に人生は過ぎていきます。進学・就職・結婚など、大きな選択を控える若い時期こそ、いくつものライフデザインを描ける絶好のタイミング。軌道修正の余裕もたっぷりあるので、早めに取り組んでおきたいところです。
自分の価値観から描く「ライフデザイン」と、現実的な計画を立てる「ライフプラン」。
この2つを両輪で考えると、自分らしい未来がクリアになります。
◆若い世代へメッセージ
「まずは友人同士で、『この先、どんなことに挑戦したい?』と話してみるだけでも、自分の価値観やお互いの違いに気づけます。生き方も、家庭像も、人それぞれでいい。早い段階から“自分の人生をどうしたいか”を意識するだけで、見える世界は広がっていきますよ」

次回は、ライフデザインからどんな変化が生まれてくるのかを紐解いていきます。
未来づくりのヒントをお楽しみに!
取材協力
トアイリンクス
https://www.twoailinks.com/