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【新潟夫婦のホントのところ】第3回「イマドキ夫婦の家事・子育て」

内容

新潟の夫婦の新婚生活のトレンドや実態について、その分野のプロや専門家に聞く「新潟夫婦のホントのところ」。今回のテーマは、「家事・子育て」です。新潟県の共働き率は56.4%と、全国平均(51.6%)を上回っています(※)。共働きが広がる中で、夫婦は家事や育児をどのように支え合っているのでしょうか。
「よい父親ではなく、笑っている父親を増やそう」をテーマに、パパ向け講座や新米パパママのサポートに取り組む、ファザーリング・ジャパンにいがた代表・吉田健太さんにお話を伺いました。
(※)データ:2020年総務省「国勢調査」
 
新潟の家事・育児の傾向は?|「共家事」「共育児」が主流に
「共働き率が高い新潟では、男性が家事や育児に関わるのも当たり前の風景になってきました。傾向としては、お風呂掃除や子どもの送迎など、時間で区切りやすいことは男性が担うケースが多い一方で、足りないものに気づいたり、子どもの予定や持ち物を把握したりと、常に気にかけ続けることは女性が中心になっていることが多い印象です。得意・不得意で役割を決めているご夫婦もいれば、『時間があるほうが動く』というスタイルもあり、そのかたちは本当にさまざまですね」



パパの育児、どう変わった?|育休取得と講座参加が増加傾向
「これから赤ちゃんを迎える方に向けた『両親学級』という講座を始めて約5年経ちますが、今はほぼ全組が夫婦で参加されています。講座の会場で目にする光景が、ここ数年で大きく変わりましたね。育休を取得するパパも確実に増えています。以前は参加者10組に1組ほどでしたが、最近では15組中8組と半数を超える回もありました。期間も1カ月以上の取得が増え、長い方では1年というケースもあります。新潟市では、男性の1カ月以上の取得を対象にした企業向け奨励金制度があり、そうした後押しも影響しているのかもしれません」



よく聞く悩みはどんなもの?|仕事との両立や認識の相違
「パパ向け講座で一番関心が集まるテーマは、『仕事と家庭の両立』です。働き方改革が進んできたとはいえ、職場によって環境はさまざまで、思うように家庭への時間が取れないという声もあります。また、『やってみたけれど、ママに怒られてしまった』という声も。家事や子育ての“ゴールイメージ”の違いに戸惑う場面は少なくなく、どちらの側からも悩みとして挙がりますね」
 
家事・育児はゴールのすり合わせがカギ|こまめな対話を
「だからこそ大切なのが、“ゴールイメージの共有”です。当たり前の基準は人それぞれ。たとえば洗い物ひとつでも、皿を洗えば終わりなのか、シンクまできれいにして完了なのかは違います。家事や育児は、見えない“基準”で溢れています。『言わなくてもわかる』ではなく、こまめに言葉にしていくことが大切です。一つひとつゴールを見える形で共有するだけで、すれ違いはぐっと減っていきます」



うまく回す夫婦の共通点は?|「コミュニケーション」「脱・完璧」「感謝」
「家庭ごとに合う形は違うので、これが正解、というものはありません。ただ、意識しておくと良いポイントは3つあります。1つ目は、こまめに言葉にすること。3分でも5分でもいいので、短い“ミーティング”を習慣にして、『ここがきついから、こうしてほしい』と共有していくことが大切だと思います。うまくいかない時は、コミュニケーション不足が原因になっていることが多いですね。2つ目は、完璧を目指さないこと。たまには『今日は惣菜を買おう』と肩の力を抜く。お互いに許し合える柔軟さも大切です。そして3つ目は、『ありがとう』の循環。感謝を言葉にするだけで、空気がふっと和らぎます」
 
知っておくべき自治体サービスは?|「あってよかった」の声も
「新潟県の『こむすび定期』は、子どもが生まれると10万円分の定期預金が贈られる独自の経済支援制度です。申し込み率も高く、多くのご家庭で活用されている印象です。さらに新潟県は、子育て支援拠点数が全国トップクラス。気軽に立ち寄れる場所が多く、同じ月齢のお子さんを持つパパママと出会える場にもなっています。また、新潟市の産後ケアサービスも、『あってよかった』という声をよく聞きますね。初回は無料で利用でき、産後の不安や負担を軽くするサポートが整っています」



イベントや講座参加も一つの選択肢|情報収集や交流の場に
「私たちが主催するイベントは、以前はママに背中を押されて参加するパパが多い印象でしたが、最近は自分から足を運ぶ方が増えています。『育休中だから』『周りにパパの知り合いがいなくて』という理由も多く、最初は緊張していても、終わる頃には自然と打ち解けていることがほとんどです。私たちの団体に限らず、地域に身近な場があれば、参加してみるのも一つの方法です。実際の体験談を聞くことで、家事から育児へと、暮らしを回すヒントが見つかることもあります」
 
若い世代へ|完璧よりも、心地よいチームづくりを
「家事や子育てはチームワークが大切で、完璧である必要は全くありません。『言わなくてもわかる』はないものとして、きちんと共有する。そして、『ありがとう』を言葉にすることで、きっと色んなことがスムーズになりますよ!」



言葉にして、すり合わせて、感謝を伝える。
そんな積み重ねが、夫婦の絆を育んでいくでしょう。
次回のテーマは「新潟夫婦の住まい」です。お楽しみに!
 
取材協力
ファザーリング・ジャパンにいがた
https://www.fjniigata.jp/